店内の見えない閉ざされた扉。漏れ聞こえてくる笑い声やカラオケの音。
ていうか、値段とかシステムとかどうなってるの？

・・・いや〜、入りづらいっ！

「一人で居酒屋」には抵抗なくとも、
「スナック」はちょっと躊躇いが。

そんな方も多いのではないでしょうか。

ご挨拶が遅くなってしまいましたが、
「スナックdeカラオケnavi」をご覧のみなさま、こんにちは。
今野亜美と申します。

元々は「清 竜人25」というアイドルグループで活動していまして、解散後はこうして大好きな「お酒」に関わる仕事を中心にタレント活動をしています。

そんな私、スナック経験はほぼゼロ。

今回「スナックのコラム、書いてみませんか？」というご依頼をいただきまして。
面白そう！と喜んで引き受けたはいいものの、

「ヒエェッ緊張するうぅぅ・・・」

この扉を開くのは勇気がいるよなぁ。
ドキドキの幕開けとなったのでした。

横浜・野毛の老舗スナック「スペリオ」

お店があるのは横浜・JR桜木町駅にある巨大酒場街「野毛」。

老舗酒場やお洒落なバルなど、多種多様６００軒ほどのお店が軒を連ねているお酒好きの天国。私も大好きです。

ドキドキのスナック入店。

とりあえず耳をそばだて、中の様子を伺ったりして・・・

（なんか、賑やかだぞ。）

いざ入店！！！

360分3000円ポッキリ！日本酒・ビール・焼酎・ウイスキー飲み放題&歌い放題！

入って左手にカウンター席、右手にボックス席が２つ。
こぢんまりとした店内はお客さん方で賑やか。常連さん方に加え、初めて来たというサラリーマンの方も。

カウンター席に座り、一杯目はビールで。

ママさんと、隣の席にいらっしゃった常連さんと乾杯。

このお店の２代目のママさんで、お名前はゆきこさん。初代ママさん時代、お店の手伝いに来たのがここで働くきっかけ。それから既に40年。ほんわかとした空気感の可愛らしい方。

「スペリオ」は土日祭日休み。それ以外は18:00~営業。

飲み放題、カラオケ歌い放題で360分3000円。お酒はビールの他に、日本酒・焼酎・ウイスキーもあり。

「お腹空いてない？」と、色々とご飯を出して下さいました。

このお食事はいつもあるわけではなく、お野菜やお米を持ってきてくださる常連さんのいる時にそれを使ってママさんが作ってくれるもの。常連のおじちゃんが畑からとってきたというわさび菜や新潟コシヒカリを使ったお赤飯。美味しかったなぁ。

「これも食べる？」「美味しい？」なんて賑やかな会話。
まるで親戚の家に来たかのようなアットホームさ。

カラオケタイムはじまる。

誰でも歌いたければ歌ってOK。

さとう宗幸さんの「青葉城恋唄」に始まり、石川さゆりさんの「天城越え」、コブクロさんの「桜」など、どことなくグッとくる選曲が続いた後、

中島みゆきさんの「誕生」
♩リメンバ〜　の歌詞をBGMに

野毛やこのお店の歴史・・・
常連さんから伺うあらゆる「昔話」は一層エモーショナルに感じる。

一曲歌い終わるごとに
「イェ〜イッ！」と皆で拍手。

ママさんの丁寧なフォローもあり、イチゲンでも馴染みやすい。

まだまだ飲んで食べる！楽しい夜は終わらない。

しばしビールをいただいた後は、

新潟県魚沼市の日本酒「玉風味」をいただきました。
ママさんが新潟出身、お客さんにもこのお酒が好きな方がいるため置いているとのこと。

さらに「ゆでたまご」もいただきます。

（つるっと剥けた。）

初代ママさん時代の定番メニューで、飲む前に１つ２つ食べる人もいたのだとか。

「ゆでたまごの注文入った！」
「お！珍しいな〜！」
なんて、常連さん方の嬉しそうなやりとりがまた印象的。

茹でたて、ホカホカ。

店内の空気があまりにアットホームで、
思わず取材で来た事を忘れるほど。

あ〜楽しかったな。

開けづらい扉、少し勇気を出せばそこに温かい空間。

「コミュニケーションが好きで」なんてお酒好きの方にはスナック、ぜひ。

とはいえ否めない、慣れるまでのハードルの高さ。

だからまずは、このサイト「スナックdeカラオケnavi」で、お店を決めて行ってみるのがオススメです。

元々「バー」として営業していたことから、店の看板の表記は「BAR　スペリオ」。

ゆきこママ、楽しい時間をありがとうございました！
また遊びに来ますね。